乳がん手術後2年経過
(KRさん)
2012年9月

<教室に通うまでの経緯>

 

 ・2年前に、乳がんで手術・放射線治療を受ける(腫瘍は1cm未満で初期)。

  乳がん発見後、がん治療に関する本を読んでいるうちに ゲルソン療法を知る。

  それをより実践しやすいようアレンジして自らの大腸がんを克服した医師の体験記から、

  人参、りんご、レモンに季節の野菜や果物を絞って飲む酵素ジュース療法を始める。

 

 ・放射線治療で知り合った友人から、がんには玄米が良いらしいと聞き、土鍋で玄米を

  炊いて食べ始める。

  おかずは、野菜と魚中心。動物性蛋白は毎食 何かしら摂っていた。

  おやつも ほぼ毎日 量は多くないものの、甘いものを摂っていた。

  特に、放射線治療中は「自分へのご褒美」として、甘いデニッシュなどを

  昼食に摂っていた(今にして思えば、トンデモナイですね)。

 

 ・昨年春の東日本大震災に続く 福島の原発事故による放射能漏れに強い恐怖を覚え、

  何か家族を守る手立てはないものかと インターネットで調べるうちに、

  長崎に原爆が落とされた際の秋月医師の体験談から 玄米菜食が放射能の解毒に

  とても有効だと知る。

  すでに玄米は食べていたものの、動物性蛋白なしの菜食は未知の世界だったため、

  レシピが欲しくて アマゾンで検索。

  口コミを読んで 評判の良かった恭子先生の本を まず、市の図書館で借りて読み、

  手元に置いておきたいと 購入。

  書店で見た ほかの方のレシピ本も参考に 玄米菜食を始めた(昨年3月下旬)。

 

 ・玄米菜食は 夫と子どもたちには受け入れられなかったため、私だけ実践。

  やってみると、野菜と油揚げや豆腐などのおかずでも十分に美味しく、

朝 起きた時の体も軽く、放射線対策というよりも この食事だと体調が良いから

という理由で続ける。

 

 ・昨年11月下旬。

  毎年この時期になると、左まぶたがカサカサになり1週間〜10日ほどで治るのが

  この年はどんどん悪くなる一方で、年末には とうとう左の上まぶたが腫れあがり、

  人相まで変わってしまうほど。

  人に会うのがいやで、外に出たくなかった。

  そのうちに、左側の喉の皮膚もカサカサになり、ニットの服などを着ると ひっかかって

  痛いくらいに。

  放射線治療を受けた左胸の皮膚も黒ずみ、カサカサに。その後右胸にも広がる。

  両足の脛も、カサカサと乾燥し、痒みに思わず掻きむしると肌が切れて血が出るように。

  いずれの皮膚も、時折内側から チリチリとした刺激があり、どんな自然派化粧水も

ピリピリとするので、馬油しか塗れない。

その馬油も塗ったさきから どんどん肌が乾燥する感じで あっという間に大容量のものも

使い切ってしまうほど。

 

乳がんの主治医に診て頂いても「右胸にまで広がっているのは、放射線治療の副作用とは

考えられないですね」とのこと。

皮膚科も受診したが、「もともとアトピーでなかったのだったら、季節的なものでしょう」と

ステロイド剤を処方される。

まぶたにステロイドを塗るのは抵抗があり、結局、処方された薬は足にも使わなかった。

 

恐らく体が毒出しをしているのだろうから、そのうち良くなるだろう と馬油一筋で

頑張っていたものの なかなかよくなる気配が無い皮膚炎に絶望的な気持ちにも

なっていたところ、恭子先生の「ハッピー」の中の好転反応の文章が目に留まる。

発症した時期(玄米菜食を始めてから8か月後)からも、もしかしたら

好転反応かもしれない と少し気持ちが軽くなる。

しかし、実際に先生のお教室に通わないことには はっきりとしたことは分からないと思い、

身近に玄米菜食をしている人がいない日頃の心細さもあり、

仲間づくりも目的の一つに 受講を決意。

 

<食事>

 

((教室に通う以前))

 <朝>

  ・五分づき米おにぎり 1個、または 玄米もち 1〜2個

  ・たくあん

  ・味噌汁

  ・三年番茶

 

 <昼>

  ・玄米ご飯に青菜と油揚げの炒め煮をのせた丼風

  ・けんちん汁

 

 <夜>

  ・玄米ご飯(小豆、雑穀入り)

  ・浅漬け(大根、人参、きゅうりなど)

  ・焼き油揚げとクルミの入ったグリーンサラダ

  ・かぼちゃのマッシュ春巻き

  ・けんちん汁

 

*野菜ばかりとは言え、おかずをたくさん食べていた。

 今年の1月以降、花粉症対策として極力甘いものを食べないようにする。

 完璧に実践した訳ではなかったが、それ以来 鼻炎が治まっている。
※恭子注:鼻炎など、鼻が悪いのは、すべてといっていいほど甘いものを止めると治ります!

 

 

((教室以降))

 <朝>

  ・梅生番茶

  ・ミネラル剤

 

 <昼> お弁当箱

  ・小豆、黒豆、雑穀入り玄米ご飯

  ・厚揚げ(薬味に長ネギ、大根おろし、しょうゆ)1/2枚

  ・けんちん汁

  ・三年番茶 または 薬草茶

 

 <間食>

  ・寒天(塩茹で小豆ときなこ、メープルシロップがけ)

  ・三年番茶 または 薬草茶

 

 <夜> お弁当箱

  ・小豆、黒豆、雑穀入り玄米ご飯

  ・かぼちゃのコロッケ(2個)、レモン

  ・きんぴらごぼう(大匙1量)

  ・けんちん汁

  ・三年番茶 または 薬草茶

 

*先生に教わるレシピはどれも美味しくて、ついつい食べ過ぎてしまうのが

 卑しい私の一生ものの課題。

 甘いものへの欲求は 一旦出てくるとなかなか抑えるのが難しい。

 

<教室に通って 変化したこと・気付いたこと>

 

 ・玄米ご飯を一口百回噛むこと、おかずの量が主食を超えないこと と

  初回のお教室で教わり、その日のお教室での昼食と帰宅後の夕食で心がけたら、

  翌朝、鏡に映った自分の顔色が1トーン明るくなっていることにびっくり!!

  思い当たることと言えば、前日の2食を百回噛みと主食食べにしたことくらい。

  まさか、昨日の今日で そんな変化が出るなんて・・・・気のせいかしら? と

  半信半疑でいたら、翌週のパン教室で先生に「肌がきれいになったわね」と

  指摘して頂き、やはり気のせいでは無かったんだ!と驚くと同時に嬉しかった。

※恭子注:本当に一日でこの変化です。「論より証拠」

  

  玄米ご飯を食べるにしても、どう食べるか が大事なのだと身を持って知った。

 

 ・昨年末からの肌荒れも、先生との面談では「好転反応でしょう」と言われなかったものの

  「これから、この食事を続けていくと良くなっていくと思いますよ。食べたものによって

  症状が悪化したり良くなったりするかも知れないから、バロメーターだと思って

  観察してみて」とアドバイス頂き、その後順調にきれいになってくる。

恭子注:
どう食べてきたかなど、正確に記録を見て、経過を見ないと、好転反応なのか、そうではないのかはすぐにはわかりません。
しかし、その後教室にお通いになって、経過を見てきた結果、その肌荒れは、好転反応でした。

  腕や胴体など、身体全体の肌も白く透明感が出てきた。

  脛にまだ少し残っている肌荒れの名残の茶色いシミも薄くなってきていて

  年末ごろにはほとんど分からなくなるのでは・・・と期待しています。

※恭子注:それだけ、身体の中に悪いもの、汚い汚れ、病気の素を抱え込んでいたという証拠です。これをすっかりお掃除すれば、再発、転移はしません。

  

 ・圧力鍋によって、玄米ご飯の美味しさが変わる。

  お教室に通うまでは外国製の圧力鍋で、先生の本にある通りの炊き方で

  玄米ご飯を炊いていた。

  当初の土鍋で炊いた玄米に比べて格段に食べやすく、美味しい♪ と

  食べていたが、お教室で 平和の圧力鍋で炊いたご飯を頂いてから、

  家に帰って食べた自宅の玄米ご飯の美味しくないこと・・・・

  お鍋の違いが こんなに味に差をつけるとは 驚きでした。

 

 ・計量はきちんと。

  初回に教わったけんちん汁は、優しい味でとても美味しかった。

  それまでも、けんちん汁は自宅で作っていたが、やけに味が濃くて

  子ども達からも「しょっぱすぎるんじゃない?」なんて言われていたが

  ちゃんと味噌も計量スプーンで量って入れていたし、

  「本にはこの味で載っているんだけど・・・」と答えていた。

  ところが、すりきりで量っていなかったため、味が濃くなってしまっていたことが

  判明。

  計量の仕方が味を大きく左右する。

※恭子注:そうなんです。料理上手の第一歩は計量…大さじいっぱいはすりきりで測るなど…

 

 ・花粉症とアレルギー性鼻炎で年中鼻がスッキリしなかったのが、

  常に鼻が通っている状態に。

  ただし、ケーキやお菓子などお砂糖たっぷりのものを食べると、

翌日は鼻炎が戻ってしまい、辛い。

※恭子注:これが身体で分かってきて初めて、砂糖はやめようと思えるのです。頭だけで、理屈だけで(知識だけ)やめようと思っている間は、実行できません。

 

  ・朝の目覚めが良くなり、すぐに布団から出られるようになった。

  夜寝るときに、翌朝の目覚めるのを楽しみに眠りにつくようになった。

  疲れにくくなり、疲れたとしても疲れがすぐに解消するようになった。

そして、筋肉痛にならなくなった(!?)。

 

 ・水と野菜だけで、野菜が煮崩れるくらいまで煮込むことで

出汁を入れなくても十分に美味しくなる!

 

 ・食材はできる限り丸ごと使い切る。

  人参のヘタの部分も必要最小限だけくり抜いて使う。

  お醤油一滴、煮汁一滴も残さず頂く。

  お教室で頂くお食事はどれも美味しくて、卑しいと思われないかしら・・・

と気にすることなく、堂々と煮汁まで飲み干すことができるのが嬉しかった。

※恭子注:はい、そうです、煮汁やお茶などを残すと、私に注意されます。一滴も端切れも残しません。これも「一物全体食」です。私たちの身体を作ってくれている食べ物に感謝!です。

 

 ・物事本位に受け取り、反省はしても、自分を責めない。他人も責めない。

  先生が毎回のようにおっしゃることですが、だんだんと腑に落ちてくると

  先生に注意されるのが余り怖くなくなった。

※恭子注:この考え方の修正こそが、食べ方の修正とともに、恭子式マクロの二大柱です。
この考え方が身に付くと、自分が楽に生きられるようになります。これこそが、恭子式マクロで「うつ」が治るコツなのです。

最初は他の方が注意されていると「お気の毒だなぁ・・」と思っていたが

(これは 要は他人事として聞いていたんですね)お教室も回を重ねるごとに

  他の方が注意されることは必ず自分にも当てはまる部分がある と

我が事として聞くことができるようになってきました。

  

 

<基礎科前期を終えて>

 

 

 

 お教室のクラスメートは、それぞれに事情を抱えていたり、

 

住んでいるところもばらばらでしたが 皆さん温かくて

 

月に2回会えるのが待ち遠しいくらいでした。

 

皆、同じスタートラインで わからないことも注意されることも同じ・・・

 

という状況から始めた「仲間」という心強さも大きかったです。

※恭子注:私の教室にいらっしゃる方々は、全員こころ優しい方ばかりです。私の本の中の私の心を何か感じ取ってくださるからでしょうね。

 

そんな中で、さり気なくフォローして下さるお姉さんのような

 

先輩受講生の気配りに感謝すると同時に、私も何年か後には同じような

 

気配りができるようになっていると良いなぁ・・・と身近な目標となりました。

 

 

 

毎回、作ったお料理を頂いている時に じゅんぐりに話す

 

徒然話もとても楽しみな時間でした。

 

自分の体調の変化や、ちょっと真面目な深い話、

 

他愛のない近況報告など 皆さんの話に笑ったり考えさせられたり。

 

きっと、ただお料理を習って食べて帰るだけのお教室だったら

 

月に2回会っていても、こんな話をしようとは思わなかったことでしょう。

※恭子注:他では話さない、話せないような心の深淵部や、
病名、病状なども、回数を重ねるごとに、皆さん、話されるようになります。それには、まず、私が全部心を開放してはだかの自分で正対することです。そして、心優しい皆さんも心を開かれるのです。こんな環境は、なかなか味わえないと思います。
 

 

 

そして、この9月に手術後2年が経過しました。

 

昨年の一周年記念日はしみじみと感慨深かったのですが、

 

今年は夏休み中だったこともあってか すっかり忘れていて

 

数日後に あぁ、そういえば2年経ったんだわ・・・と思い出しました。

 

それほどに 普段は病気のことをほとんど忘れていられるのは

 

しっかり治療をしてくださっている主治医の先生、

 

いざというときには相談に乗って下さる恭子先生(この心強さは

 

何物にも代えがたいです)、

 

そして心温かく 普通に接してくれる周りの方たちのお蔭だと

 

改めて感謝の気持ちを深くしました。

 

 

 

基礎科は、あと半年。

 

一期一会のクラスメートの皆さんとまだ一緒にいられることが嬉しいです。

 

皆さんと一緒に、さらにさらに、幸せになります。

 

先生、皆さん どうぞよろしくお願い致します。

 

 


 恭子から一言
はじめから、お顔立ちの美しい方でしたが、すぐに、肌が透き通るようになり、女優さんよりきれい!
と思いました。術後二年も、知らぬ間に過ぎたということは、心が安心感でおだやかだったということです。心が穏やかで不安(再発しないか…)がない、というのは、身体も健康になります。